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第2回 商品の変遷

利益の源泉である、「商品」の変遷を世相から見てみましょう。図を見て下さい。我々団塊の世代が入った1970年代前半の頃、コンピュータはまだ一般的ではありませんでした。今では職場に当たり前のパーソナルコンピュータ(PC)ですが、新し物好きな筆者が職場で初めてPCを使った80年代前半の頃、周囲から字が汚いから使うの、格好をつけているのと、陰口を聞かされたことがうそのようです。

フォートランの学習が社を上げて進行していました。当時、ハードウェアがあまりにも高価だったこともあって、ソフトウェアはハードウェアの付属物のような位置づけであったように見えました。何千枚の紙ベースのプログラムとデータを作り上げ、計算を申し込むのも一苦労です。特許といえば、工業所有権の一つといわれていた時代でもあります。商品はコンピュータそのもので形の見える有体物でした。「物」を売っていたのです。

ところが、80年代後半に、コンピュータを使った様々な応用が考えられるようになり、PCも進化しましたが、ソフトはそれ以上にが充実してきて、同じハードウェアでも次々に新しいことができるようになってきました。まだまだハードウェアの制約もありましたが、インターネットがようやくビジネスに入ってくる頃になると、商品はようやく知的成果物として、ハードウェアとソフトウェアとで商品価値を二分するようになりました。商品として、「物」とそれを「制御するソフト」が分離されて売られるようになったのです。ようやく特許が知的財産との声が出てくるようになりました。ポスト工業化社会の第三次産業の勃興という新しい時代に入ったのです。
それが、90年代後半にインターネットがADSLになって爆発的に普及しだすと、インターネットを使った、eコマースが出てきました。

サービスの形態がこれまでとは変わってきて、時間が経営資源の重要な部分になってきたのです。時は金なりといいますが、昔は銀行の利息程度が対象だったのですが、ビジネスにも「速さ」が求められてきたのです。

利益の源泉の変遷

企業経営における利益の源泉

装置は一度販売してしまえば、二台目のリピートオーダーをもらうには時間が掛かります。それが消耗品のインキを売るためにプリンターを売るようなことになってきました。ソリューションが重要になってきたのです。勿論、昔のコンピュータでも紙カードを売っていた時代がありました、それの現代版です。歴史は形を変えて繰り返すのです。もっと端的なのは携帯電話です。多機能な携帯電話がゼロ円や1円であるはずがありません。かなり高価なはずです。それを宝くじのように多数の支持者に広く分散させて稼ぐ通信のビジネスモデルの中に、電話機の費用を分割払いにして重い初期負担を表面的に消してしまったのです。消費者は通話料金を支払うと同時に、これらハードの費用をいわば月賦で負担することになっているのです。今は携帯の購入も選択できるようになりましたが、依然として料金体系があまり透明になっていません。

この携帯電話のビジネスがサービスで稼ぐビジネスモデルの典型例です。新たにソリューション・ビジネスという題目で、こうしたシステムをうまく動かす為の知恵、顧客にとって価値ある環境を提供することが商品になってきたのです。完全にハードウェアを超えた、知識ベースのソリューションを提供することで、ハードウェアの「くびき」から自由、ソフトエウアの「くびき」からも自由な領域が広がってきました。

トランジスタの発明に負うところの多いデジタル技術や通信技術の進展も、まだ60年しか経っていません。19世紀の産業革命の時代と比較して猛烈な勢いで変化を遂げていることが分かります。

これら利益の源泉たる「商品」の変遷をみたときに、大きな疑問が湧きます。左から右へ時代の流れと共に将来のビジネスは「ソリューション・ビジネス」しかないのかとの疑問です。


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